シクロヘキシミド

化学辞典 第2版 「シクロヘキシミド」の解説

シクロヘキシミド
シクロヘキシミド
cycloheximide

C15H23NO4(281.35).タンパク質合成の阻害剤.放射菌の一種Streptomyces griseusによって生産される抗生物質白色結晶.融点119.5~121 ℃.-3.38°(メタノール).有機溶媒に可溶,水に微溶.真核生物の60Sリボソームに結合し,tRNA遊離を抑制し,ペプチド鎖の伸長を抑える.殺菌剤果樹摘果剤として使用される.LD50 150 mg/kg(マウス静脈).[CAS 66-81-9]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「シクロヘキシミド」の解説

シクロヘキシミド

 C15H23NO4.(mw281.35).

 抗生物質の一つであるが,臨床的には使われない.タンパク質合成の翻訳過程の阻害剤で,リボソームサブユニットの60Sに作用してペプチド鎖伸長を阻害する.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

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