ザイデルの5収差(読み)さいてるのこしゆうさ,ざいでるのごしゅうさ

カメラマン写真用語辞典 「ザイデルの5収差」の解説

ザイデルの5収差

 レンズが理想状態から逸脱した状態を「収差」と言うが、そのうちの代表的な5つの収差を有名なドイツの光学学者、Phillip Ludwig von Seidelにちなんで命名したもの。広い意味での「球面収差」(→2月号参照)になるが、細かくは 球面収差 、 コマ収差非点収差像面湾曲歪曲収差になる。細かい説明それぞれ項目を参照していただきたい。

出典 カメラマンWebカメラマン写真用語辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のザイデルの5収差の言及

【収差】より

…光学材料の屈折率が光の波長によって異なる(分散)ために像の色がにじんだり,色のふちどりが生ずる現象が生ずるが,これは色収差と呼ばれる。
[ザイデルの5収差]
 ドイツのザイデルLudwig Philipp von Seidel(1821‐96)は,単色光に対して,共軸球面系(各屈折面の曲率中心が一直線上に並んだ光学系)の光軸のまわりの対称性から収差を5種類に分類した。すなわち球面収差,コマ収差,像面湾曲,非点収差,および歪曲であり,これらをザイデルの5収差という(この五つを広義の球面収差と呼ぶ場合もある)。…

※「ザイデルの5収差」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android