サン・ジャン大聖堂(読み)さんじゃんだいせいどう(英語表記)Primatiale St-Jean フランス語

日本大百科全書(ニッポニカ) 「サン・ジャン大聖堂」の意味・わかりやすい解説

サン・ジャン大聖堂
さんじゃんだいせいどう
Primatiale St-Jean フランス語

フランス南東部リヨンの旧市街にある大聖堂正面に2基、袖廊(そでろう)に2基ある低い塔が枯淡な味を漂わせている。内陣のあたりは11世紀にできたロマネスク式身廊ステンドグラスは13世紀のゴシック式、南側廊の一部だけが後期ゴシックの火炎様式である。袖廊の14世紀の天文時計が時を告げるたびに古雅聖歌が響き渡り、ニワトリが鳴き、人形受胎告知を演じる。

[紅山雪夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のサン・ジャン大聖堂の言及

【リヨン】より

…【高橋 伸夫】
[美術]
 フルビエールの丘の上には,1871‐94年にロマネスクやビザンティンの折衷様式で建造されたノートル・ダム・ド・フルビエール教会がそびえ,近接してガロ・ロマン博物館やローマ時代の大劇場,オデウム(奏楽堂)の遺跡がある。丘の麓のサン・ジャン大聖堂(12~15世紀)は,内陣の高さ24.5mに対し,遅れて建造された身廊は32.5mと一段と高い。大聖堂の守護聖人,バプテスマのヨハネ伝を表すステンド・グラス,浮彫(西玄関下方)が知られる。…

※「サン・ジャン大聖堂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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