サンプリング

精選版 日本国語大辞典 「サンプリング」の意味・読み・例文・類語

サンプリング

〘名〙 (sampling)
検査のために見本を抜き出すこと。また、統計調査で、対象全体(母集団)から標本サンプル)を抽出すること。標本抽出。〔推計学の話(1949)〕
② 自然の音や楽器の音などをデジタル符号に変換すること。また、それを音楽の音源として用いること。
電子計算機(1968)〈坂井利之〉三「一秒間に二万回波形のサンプリングを行ない」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「サンプリング」の意味・読み・例文・類語

サンプリング(sampling)

[名](スル)
抜き取り検査などのために見本を抜き出すこと。また、統計調査で、対象となる母集団から標本を抽出すること。標本抽出。
アナログ信号デジタル信号に変換する際、一定時間ごとに分割すること。単位時間当たりの分割数サンプリング周波数といい、この値が大きいほど、精度が高いデジタル信号が得られる。標本化
さまざまな曲を抜粋して組み合わせ、新しい曲を作ること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

マーケティング用語集 「サンプリング」の解説

サンプリング

消費者に無料で商品を配布し、実際に体験してもらうことで、需要を喚起しようとするプロモーション手法
サンプリングにおける重要なポイントは、明確なターゲットを定め、ここに効率よく商品を配布することとなります。サンプリングというと街頭での配布のイメージがありますが、商品によってはDM、クロスサンプリングなど様々な手法を組み合わせることで、ターゲットに到達する可能性を高める必要があります。
媒体を活用して募集する商品モニターなども、同じ目的を含みますが、一般にサンプリングという場合は、大量の商品配布を行ない、より多くの消費者に接触を図ることに主眼をおきます。

出典 (株)マインズマーケティング用語集について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サンプリング」の意味・わかりやすい解説

サンプリング
sampling

本来は統計学用語で,母集団からの標本抽出を意味する (→サンプリング・メソッド ) が,音楽では,楽器や人間の声,自然音など,現実の音をマイクで拾い,デジタル化して記録することをいう。収録した音のスピードや音程を変えることができ,音素材として用いられる。サンプリング機能をもつマシンは 1970年代初めに登場し,デジタル・シンセサイザによる音楽に多用された。 80年代後半には機材も低価格になり,より手軽で効果的に使用されるようになった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ASCII.jpデジタル用語辞典 「サンプリング」の解説

サンプリング

一定の間隔でデータを測定すること。音や映像をデジタルデータに変換する処理のひとつで、一定の間隔でデータを分割して、アナログからデジタルに変換する。1秒間の分割数をサンプリングレートという。また、サンプリングの精度には、ビット数を用いる。サンプリングレートとサンプリングの精度の値が大きいほど、オリジナルのデータを忠実に再現できる。音楽CDのサンプリングレートは44.1kHz。つまり、音声信号を1秒あたり4万4100に分割してデジタルに変換している。

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報

DBM用語辞典 「サンプリング」の解説

サンプリング【sampling】

母集団から任意に抽出された小集団(標本)を研究し、導き出された結果や行動が、母集団の結果や行動を予測できるという仮説のもとに、テストを目的として抽出されたもの。例えば、標本はテスト・パッケージを送るためにメーリングリストから抽出され、そのテストメーリングの反応が良ければ、そのパッケージに対するメーリングリスト全体の反応率は良いと推測され、標本以外のリストに対して大々的に郵送が行われることになる。

出典 (株)ジェリコ・コンサルティングDBM用語辞典について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「サンプリング」の意味・わかりやすい解説

サンプリング
sampling

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

栄養・生化学辞典 「サンプリング」の解説

サンプリング

 標本抽出ともいう.分析などの目的で対象となる物品の一部をとること.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のサンプリングの言及

【抽出法】より

…サンプリングともいう。統計調査の対象となる集団からその構成要素の一部分(標本)をとりだして調査に付すいわゆる標本調査において,標本のとり方を抽出法(あるいは標本抽出法)という。…

※「サンプリング」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android