サフロールイエロー

化学辞典 第2版 「サフロールイエロー」の解説

サフロールイエロー
サフロールイエロー
Safflor Yellow

サフラワーイエローともいう.ベニバナCarthamus tinctorius花弁から抽出される赤色色素としてカルタミンが知られているが,黄色色素としてサフロールイエローAとBが同定されている.A:C27H30O15(594.53)はカルタミンの半分構造を形成している.6-β-D-グルコピラノシル-2,4,4′,5-テトラヒドロキシカルコンの4位がC-グルコシド化された分子内無水物である.B:C48H54O27(1062.94)はカルタミンがさらにC-グルコシド化されたものである.これらはいずれも分解点約300 ℃ の黄褐色粉末で,水,希エタノールに可溶,アセトン,エーテルに不溶.食品の着色用に用いられる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報