サイド・ドラム(読み)サイドドラム

百科事典マイペディア 「サイド・ドラム」の意味・わかりやすい解説

サイド・ドラム

打楽器一種行進などの際に肩からつって演奏することからの命名で,スネア・ドラムsnare drum,小太鼓ともいう。吹奏楽ジャズ,管弦楽などで用いられ,横にねかせてたたく。スネア(金属の線)が10本ほど下側に張られ,これを皮面に触れるようにして奏すると,ざらついた音になる。桴(ばち)は木製で細長い。ラベル管弦楽曲《ボレロ》やバルトークの《2台のピアノと打楽器のためのソナタ》など,20世紀の音楽作品に印象深い用例が多い。→シンバルドラム

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世界大百科事典(旧版)内のサイド・ドラムの言及

【太鼓】より

…ただし,〈太鼓〉という言葉が指す楽器は,それを用いる種目ごとに,その特定のもののみを狭義にいう場合もあり,たとえば能においては猿楽太鼓(さるがくだいこ)ともいわれる締太鼓(しめだいこ)のことを,単に〈太鼓〉という。また,洋楽器のドラム類の訳語として〈太鼓〉の語を用い,バス・ドラム,ゴング・ドラムなどを〈大太鼓(おおだいこ)〉,サイド・ドラム,スネア・ドラム類を〈小太鼓(こだいこ)〉と称することもある。特殊な用例としては,幇間(ほうかん∥たいこもち)の別称として用いられたりするが,その語源は,定めがたい。…

※「サイド・ドラム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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