コンブカルウシ(読み)こんぶかるうし

日本歴史地名大系 「コンブカルウシ」の解説

コンブカルウシ
こんぶかるうし

漢字表記地名「昆布刈石」のもとになったアイヌ語に由来する地名。コタン名のほか岬名としても記録されている。当地一帯は近代に入り十勝村に包含された。仮名表記は「コンブカルウシ」(「蝦夷日誌」一編、板本「東蝦夷日誌」)のほか、「コンブカルウス」(廻浦日記)、「コンブカルイシ」(東行漫筆)、「コブカルイシ」(秦「地名考」)、「コフカルイシ」(蝦夷巡覧筆記)などがあり、「こふから石」(寛政蝦夷乱取調日記)と書いたものもある。語義について木村「蝦夷日記」は「コフカライシ昆布トル処ト訳」(寛政一〇年六月一七日条)と記し、秦「地名考」も「昆布採こぶかるなり。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報