グランド・キャニオン(グローフェの管弦楽組曲)(読み)ぐらんどきゃにおん(英語表記)Grand Canyon suite

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

グランド・キャニオン(グローフェの管弦楽組曲)
ぐらんどきゃにおん
Grand Canyon suite

アメリカの作曲家グローフェの管弦楽組曲。「大峡谷」と訳されることもあり、5楽章からなる。1931年シカゴ初演。アリゾナ州グランド・キャニオン峡谷のさまざまな情景を描写した音楽で、各楽章には「日の出」「日没」などの題名がつけられている。親しみやすい旋律色彩豊かな管弦楽法による明快な表現は、数多い標題音楽なかでもとくに優れたものであり、そのため教育の場でも、音楽による「連想」を経験するための教材として取り上げられることが多い。

[三宅幸夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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