クラリッサ
くらりっさ
Clarissa, or the History of a Young Lady
イギリスの小説家サミュエル・リチャードソンの書簡体長編小説。1747~1748年発表。嫌いな男を押し付けられた美しい地主の娘クラリッサが、放蕩(ほうとう)者と知りながらラブレースの手を借りて家出し、彼に犯されてついに死ぬ物語。書簡体といってもかなり複雑に用いられていて、主人公の哀切な声がより効果的に表現されており、彼の代表作となっている。
[岡 照雄]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例