クラウス(Werner Krauss)(読み)くらうす(英語表記)Werner Krauss

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

クラウス(Werner Krauss)
くらうす
Werner Krauss
(1884―1959)

ドイツ俳優。ゲストゥングスハウゼンに生まれる。1913年からベルリンのドイツ劇場(一時期ベルリンの州立劇場)を中心に活躍、48年にウィーンブルク劇場に転じた。性格俳優として知られ、与えられた役柄になりきって不気味と感じられるほどの深みを示した。第二次世界大戦後ドイツとオーストリア各地の大劇場に出演。また、性格描写の優れた才能は映画でもよく発揮され、『カリガリ博士』(1919)や『ブルク劇場』(1936)は日本の映画ファンをも魅了した。

[宮下啓三]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android