クチナシ(口無)(読み)クチナシ(英語表記)Gardenia jasminoides;Cape jasmine

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クチナシ(口無)」の意味・わかりやすい解説

クチナシ(口無)
クチナシ
Gardenia jasminoides;Cape jasmine

アカネ科の常緑低木で,熱帯から暖帯に広く分布している。山地にも自生するが庭園などによく植えられる。多数の枝を出し,若い枝には毛がある。長楕円形で全縁の葉が対生し,深緑色で表面には光沢がある。夏に,白い大きな花が枝の先端に一つずつ咲き,よい香りがする。花は自生品にも栽植品にも変異が多く八重咲きのものもある。一重咲きのものの果実オレンジ色で美しく,染色または薬用に用いられる。果実の頂部がとがり,口が開いていないので口無しと呼ばれる。

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