キッコウチク(読み)きっこうちく

日本大百科全書(ニッポニカ) 「キッコウチク」の意味・わかりやすい解説

キッコウチク
きっこうちく / 亀甲竹
[学] Phyllostachys edulis (Carr.) Houz. 'Kikko-chiku'
Phyllostachys pubescens Mazel. cv. Kikhochiku

イネ科(APG分類:イネ科)のタケ・ササ類。モウソウチクの突然変異によってできた奇形品。稈(かん)の基部付近ないし枝下のほとんど全部の節間が短く詰まり、節が電光状に屈曲し、節の隔壁は斜めになって上下互いに一端で交互に接し、節間が交互に膨出して亀甲状になる。稈の下部の節間が詰まっただけ高さは正常のモウソウチクより低くなる。観賞用として庭などに植えることもある。

[鈴木貞雄 2019年8月20日]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のキッコウチクの言及

【モウソウチク(孟宗竹)】より

…久留米では天然記念物となっている。キッコウチク(亀甲竹)cv.Heterocyclaは仏面(ぶつめん)竹または仏肚(ぶつと)竹ともいい,稈の下方の節間が亀の甲のようにふくれている。観賞用にもされるが,工芸材料ともなる。…

※「キッコウチク」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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