カムチャツカ火山群(読み)カムチャツカかざんぐん

世界遺産詳解 「カムチャツカ火山群」の解説

カムチャツカかざんぐん【カムチャツカ火山群】

1996年に登録、2001年に登録内容が変更されたロシアの世界遺産(自然遺産)。カムチャツカ半島は、ユーラシア大陸の東端にある大きな半島で、その面積は日本の国土とほぼ同じ約37万km2、南部はロシアのカムチャツカ州、北部は同コリャク自治管区に属している。この半島には中央山脈(スレジンヌイ山脈)と東山脈が並行して南北に走り、太平洋の周囲を取り巻く環太平洋造山帯の一部をなしている。このため、多くの火山のある半島でもある。カムチャツカ火山群は、同半島東側のベーリング海沿岸地区に集中し、半島最高峰のクリュチェフスカヤ山(標高4750m)や円錐形のクロノツカヤ山(標高3528m)などを中心に5つの火山帯が含まれている。過去300年間で50回以上の大爆発を記録するほど火山活動が活発で、カラマツモミなど寒帯地方の森林に火山帯特有の地形・景観を持つ。ヘラジカヒグマなど野生動物の宝庫でもある。◇英名はVolcanoes of Kamchatka

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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