カバリエリ(Francesco Bonaventura Cavalieri)(読み)かばりえり(英語表記)Francesco Bonaventura Cavalieri

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

カバリエリ(Francesco Bonaventura Cavalieri)
かばりえり
Francesco Bonaventura Cavalieri
(1598―1647)

イタリア数学者。イエズス派修道士。ガリレイに数学を学び、早くから数学者としての名声がたっていた。著書『ある新しい理論によって進められた連続量の不可分についての幾何学Geometria indivisibilibus continuorum nova quadam ratione promota(1635)において、すべての連続量は無限小量に分割できることを出発点とし、この「無限小量」を「不可分」と名づけた。これは面積体積を求める新しい方法を示したものであるが、「不可分法」の基礎がもろく、多くの非難を浴びた。しかし現実には、のちに積分法によって確かめられたような問題を取り扱っていた。

小堀 憲]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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