オックスフォード・グループ運動(読み)おっくすふぉーどぐるーぷうんどう(英語表記)Oxford Group Movement

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

オックスフォード・グループ運動
おっくすふぉーどぐるーぷうんどう
Oxford Group Movement

道徳再武装運動ともよばれる。1921年アメリカのルター派教会牧師ブックマン(1878―1961)によって始められた宗教運動。1908年イギリスのケズウィックで開かれた宗教集会で回心を体験した彼は、以後、人間および社会の改革のために必要な霊的回心と奉献を得る手段として、グループにおける罪の相互告白と決意表明を強調した。初めオックスフォード大学の学生に回心を説き、ついで南アフリカ中近東スイスなどに運動を展開し、38年以降は愛他主義による「道徳再武装」Moral Re-Armament(MRA)を唱えた。

八代 崇]

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