オスグッド(読み)おすぐっど(英語表記)Charles Egerton Osgood

日本大百科全書(ニッポニカ) 「オスグッド」の意味・わかりやすい解説

オスグッド
おすぐっど
Charles Egerton Osgood
(1916―1991)

アメリカの心理学者。マサチューセッツ州の生まれ。1945年エール大学で学位をとる。1949年イリノイ大学心理学科の準教授、1952年教授、1957年より同大学コミュニケーション調査研究所長。その後同じく比較心理言語学センターの所長を兼ねる。エール大学ではC・L・ハルの教えを受け、新行動主義の立場から学習や知覚の研究をしていたが、その後、認知説的な立場から言語による媒介過程の研究に進み、セマンティック・ディファレンシャル法(SD法、意味微分法)を創案特定概念記号のもつ情動的意味を客観的・定量的に測定する方法を提供し、比較言語、比較文化の研究に貢献するとともに、社会心理学領域では適合性の原理を主張して認知的均衡理論に貢献した。著書共著の『The Measurement of Meaning』(1957)などがある。

[宇津木保 2019年2月18日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android