オスウィーゴ（英語表記）Oswego

改訂新版　世界大百科事典

オスウィーゴ
Oswego

アメリカ合衆国ニューヨーク州北中部，同名郡の郡都。人口1万7793（1980）。オンタリオ湖南岸に位置し，ハドソン川とエリー湖を結ぶバージ運河の一部が通じている。アルミニウム，繊維，紙製品などの工業もある。1722年，イギリス人によって五大湖沿岸最初の交易所がここに建設された。1917年のバージ運河の完成と59年のセント・ローレンス水路の完成により，オンタリオ湖沿岸の重要な港となった。
執筆者：菅野 峰明

出典　株式会社平凡社「改訂新版　世界大百科事典」

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

オスウィーゴ
Oswego

アメリカ合衆国，ニューヨーク州北部，オンタリオ湖にのぞむ都市。オスウィーゴ川の河口，シラキュースの北西約 55kmに位置する。イギリス植民地であった時代の 1722年，この地に交易所が設けられたが，ここは五大湖，セントローレンス水系と，東岸のニューヨーク地方を結ぶハドソン－モホーク水上交通路の結節点であった。 27年砦を建設。七年戦争当時 (1756～63) には英仏両軍の争奪の的となった。 96年本格的な植民が開始された。 19世紀前半にはオスウィーゴ運河によりエリー運河を経てニューヨークと結ばれ，1959年セントローレンス水路の完成により，オスウィーゴ港は外国の港と直接結ばれた。ボイラ，マッチ，紙，コーンスターチなどの製造業が立地。ニューヨーク州中部の電力センターでもある。州立大学教育学部が設置されている。人口1万 9195 (1990) 。

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