エリザベス・サンダース・ホーム(読み)えりざべすさんだーすほーむ

山川 日本史小辞典 改訂新版 の解説

エリザベス・サンダース・ホーム

1948年(昭和23)沢田美喜(みき)が占領軍兵士と日本女性との「占領の落とし子」である混血孤児のため,神奈川県大磯に開設した施設。施設名は資金難のホーム寄付をしたイギリス人女性の名に由来。養育された混血児は,海外養子縁組をしたりブラジルに移民した者も多い。現在も社会福祉施設として存続

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のエリザベス・サンダース・ホームの言及

【混血】より

…戦後の日本においてもこれらの〈混血児〉は社会問題となった。沢田美喜はエリザベス・サンダース・ホームを設立し(1948),これら〈混血児〉の養育に力を尽くした。また,現在もなお,外国の軍隊が駐屯する基地周辺で,多くの〈混血児〉が生まれている。…

【沢田美喜】より

…三菱本家・旧男爵岩崎久弥の長女として東京で生まれ,外交官沢田廉三に嫁し,海外生活中にキリスト教(聖公会)に入信。第2次大戦後,駐留軍兵士と日本女性との間に生まれた混血孤児のために,1948年私財を投じて大磯にエリザベス・サンダース・ホームを開設し,2000人を超す孤児を育て,海外との養子縁組を進めた。その奉仕活動によって,62年朝日賞を受賞した。…

※「エリザベス・サンダース・ホーム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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