エダミドリイシ(読み)えだみどりいし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「エダミドリイシ」の意味・わかりやすい解説

エダミドリイシ
えだみどりいし / 枝石蚕
枝緑石
[学] Acropora squarrosa

腔腸(こうちょう)動物門花虫綱六放サンゴ亜綱イシサンゴ目ミドリイシ科に属する海産動物。群体は緑褐色で樹枝状。高さ、幅はともに10~20センチメートル。枝は不規則に斜め上方に出るため、群体は低木状となる。基部で岩や石に付着しているが、成長に伴って基部が折れ、海底に転がることが多い。相模(さがみ)湾以南の西太平洋からインド洋海域に分布し、沿岸浅海に普通に生息する。またミドリイシ属Acroporaのうち、枝状の群体を形成する種類を総称してエダミドリイシとよぶこともある。

[内田紘臣]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android