エオリエ諸島(読み)エオリエしょとう(英語表記)Isole Eolie

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エオリエ諸島」の意味・わかりやすい解説

エオリエ諸島
エオリエしょとう
Isole Eolie

イタリア南西部,シチリア島北方の火山島群。別称リパリ諸島 Isole Lipari。七つの大島と 10の小島からなり,シチリア州メッシナ県に属する。主島はリパリ島 (最高点 602m) 。地名はギリシア人が信じる風神アイオロスの住むところに由来。新石器時代から人が住み,前6世紀にはギリシア植民地,前 252年にはローマ領となり,サラセンノルマンナポリアラゴンなどに支配された。流刑地としても知られる。平野は少ないが,ワイン,アーモンド,オリーブなどを産する。漁業も盛ん。ストロンボリ島の火山 (924m) は有名。 2000年諸島全体が世界遺産の自然遺産に登録され,近年は観光地として発達。総陸地面積約 88km2。人口1万 1298 (1991推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報