精選版 日本国語大辞典 「エウポリス」の意味・読み・例文・類語
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古代ギリシア,アッティカ古喜劇三大作家のひとり。生没年不詳。彼が創作した最初の喜劇は前429年のものであるところから,アリストファネスとほぼ同年代であると目される。19編のタイトルと460個の断片が伝わっているに過ぎないが,およその内容がうかがわれるのは,ソフィストたちをもてなすカリアスを取り上げた《追従者たち》,扇動政治家のひとりヒュペルボロスを扱った《マリカス》,アテナイの悲惨な状況を救うため,故人となった偉大な市民が黄泉(よみ)の国から呼びもどされるという《デーモイ》,有名な将軍フォルミオンの下でディオニュソスが鍛えられ絞られるという《タクシアルコイ》で,政治的風刺のきいた作品が多い。
執筆者:安西 真
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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