日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ウッド(Robert Williams Wood)
うっど
Robert Williams Wood
(1868―1955)
アメリカの物理学者。マサチューセッツ州コンコードに生まれる。ハーバード大学、ジョンズ・ホプキンズ大学、シカゴ大学、ベルリン大学に学ぶ。1901~1955年ジョンズ・ホプキンズ大学実験物理学教授。光学および分光学の領域で多くの成果をあげ、共鳴放射、蛍光、吸収スペクトル、ラマン効果などの研究、さらに回折格子の理論と製作の研究で知られている。光学以外の分野でも、超音波および生物物理学の研究に貢献し、凍結した給水管に電流を流して解氷する方法の考案者としても知られている。著書『物理光学』Physical Optics(1905)は広く読まれている。
[辻内順平]
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