ウィリアム3世(オレンジ公)(英語表記)William Ⅲ (Prince of Orange)

山川 世界史小辞典 改訂新版 の解説

ウィリアム3世(オレンジ公)(ウィリアムさんせい(オレンジこう))
William Ⅲ (Prince of Orange)

1650~1702(在位1689~1702)

イングランド国王。オランダ総督ウィレム2世とイングランドのチャールズ1世の長女メアリとの間に生まれる。ルイ14世侵略に対抗するリーダーとして名をあげ,イングランドのヨーク公(のちのジェームズ2世)の娘メアリ(のちのメアリ2世)と結婚。1688年イングランドからの要請にこたえ兵を率いてイングランドに上陸し,89年権利の宣言を承認してメアリとともにイングランド王位につき,名誉革命を遂行し,議会を中心とする立憲政治の道を開いた。プファルツ戦争スペイン継承戦争などでルイ14世のカトリック支配の野望に対抗したが,落馬事故で死亡。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

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