イーラン(依蘭)鎮(読み)イーランちん(英語表記)Yilan zhen

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イーラン(依蘭)鎮」の意味・わかりやすい解説

イーラン(依蘭)鎮
イーランちん
Yilan zhen

中国東北地方,ヘイロンチヤン (黒竜江) 省東部,ソンホワ (松花) 江とムータン (牡丹) 江の合流点にある町。チャムス (佳木斯) 特別市イーラン県の行政中心地。古くから女真族の一根拠地で,「イランハラ Ilan Hala (3つの姓) 」と呼ばれた。遼代には五国部の一つ越里吉部が拠り,金では五国城として知られたが,清の康煕帝が三姓城を築いてからは三姓と呼ばれてきた。水運の要地で,木材大豆魚類雑穀などを集散。付近に金鉱がある。ハルビン (哈爾浜) 市から航空路も開ける。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android