インボイス制度(読み)いんぼいすせいど

知恵蔵mini 「インボイス制度」の解説

インボイス制度

消費税を納める課税事業者が仕入税額控除を受けるにあたって、仕入れた商品ごとの適用税率を明確にしたインボイス(適格請求書)の保存を求められる制度。適格請求書等保存方式の俗称。2019年10月に予定されている消費増税にあわせて軽減税率導入されることに伴い、23年10月から施行される予定。軽減税率の導入に伴い、品目によって10パーセントと8パーセントの税率が混在する状態になるため、課税事業者は仕入先が発行するインボイスをもとに控除を受ける。一方、消費税の納税義務がない免税事業者はインボイスを発行できず、課税事業者は免税事業者から仕入れた分の控除を受けられなくなる。そのため課税事業者の税負担が増したり、免税事業者が課税事業者との取引から排除されやすくなる懸念が指摘されている。

(2019-6-27)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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