インド共産党(CPI)(英語表記)Communist Party of India

山川 世界史小辞典 改訂新版 「インド共産党(CPI)」の解説

インド共産党(CPI)(インドきょうさんとう)
Communist Party of India

1920年,タシケントでM.N.ローイなどによって結成された。共産党公認の歴史では,25年に開かれた共産主義者会議で結成されたとする。カーンプル事件(24年),メーラト事件(29年)などで弾圧を受け,34年には非合法化された。労農運動の組織化に成果を挙げる一方,コミンテルンの指導で方針が揺れるなど課題も残した。第二次世界大戦期には初め戦争に反対したが,43年に合法化され,イギリスの戦争努力に協力する方針に転換した。独立後はテランガーナーの武装農民闘争を支持。51年以降,議会主義路線に転換し,57年にはケーララ州に共産党政権を実現した。64年,中ソ対立のためにインド共産党(CPI)とインド共産党マルクス主義派(CPIM)に分裂。60年代末にはナクサライトと呼ばれる毛沢東主義者がCPIMから分かれた。CPIMは西ベンガル州などに強固な支持基盤を持つ。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

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