イワタバコ(岩煙草)(読み)イワタバコ(英語表記)Conandron ramondioides

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イワタバコ(岩煙草)」の意味・わかりやすい解説

イワタバコ(岩煙草)
イワタバコ
Conandron ramondioides

イワタバコ科の多年草。日本特産で関東地方以南に生える。谷間の湿った岩壁に着生する。葉は根生して垂れ下がり,楕円形で縁に不規則な鋸歯があり,多少ちぢれてつやがある。夏に,葉の間から1~2本の花茎を出し,数個の紫色の花をつける。花冠は深く5裂し,ナスの花に似ていて美しい。葉がタバコと似て岩の上に生えるのでこの名がある。この科の植物には葉がキリの葉に似て,花は筒状でやや唇形イワギリソウ,樹木に着生するシシンラン,ブラジル原産のグロキシニヤ (オオイワギリソウ) などがある。

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