イワカガミ(岩鏡)(読み)イワカガミ(英語表記)Shortia soldanelloides

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イワカガミ(岩鏡)」の意味・わかりやすい解説

イワカガミ(岩鏡)
イワカガミ
Shortia soldanelloides

イワウメ科の常緑多年草。亜高山帯以下の岩場などに生え,短い根茎は横にはう。葉は長い柄があり,円心形で厚く,上面につやがあるため,これを鏡にたとえての命名という。初夏,高さ 10cmぐらいの花茎を出し,その先に数個の淡紅色の美しい花をつける。花冠は長さ 10~15mm,先が細かく切れ込む。同属のものには花を1個ずつつけるイワウチワ,葉のやや大きいオオイワカガミ,葉が卵形で鋭い鋸歯のあるヒメイワカガミなどがある。

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