イズミト(英語表記)İzmit

改訂新版 世界大百科事典 「イズミト」の意味・わかりやすい解説

イズミト
İzmit

トルコ北西部,マルマラ海に続くイズミト湾に面する都市。コジャエリ県の県都。人口19万4055(2003)。前264年,アスタコスとよばれた地にビテュニア王国のニコメデス1世が首都として建設した町。古代の名はニコメディア。ローマ時代には,一時ディオクレティアヌス帝の王城もおかれた。農産物集散地であり,また化学石油精製,製紙などの工業も盛んである。オスマン帝国時代の16世紀に建造された大モスクが残っている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のイズミトの言及

【ニコメディア】より

…前265年ころ,ニコメデス1世Nikomēdēs Iによって造られたビテュニア王国の首都。現在のトルコ領イズミト。マルマラ海に面した良港をもち,周囲の肥沃な土地を合わせて大いに繁栄した。…

※「イズミト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android