アルジェ大学(読み)アルジェだいがく

大学事典 「アルジェ大学」の解説

アルジェ大学[アルジェリア]
アルジェだいがく

アルジェリア民主人民共和国北端に位置する首都かつ最大の都市アルジェにある。1909年に創立され,同国最初の大学とされる。創立以前の19世紀後半,当時の植民地政府はイスラーム教徒人員を養成するべく,宗教的権限をもつ学校を三つ創設し,バイリンガル教育を提案した。のちに医学薬学・科学・法文学の四つの高等教育機関が設けられた。1962年のアルジェリア独立後,多くのフランス人のボランティア(多くの場合,旧反植民地運動家)の助けを借り,再開発が始まる。アルジェリア政府によって開始された1971年の高等教育改革により,これまで学部体系によって各学科を組織していたが,改革後は類似する研究機関の枠の中で再統合され,すべての分野において母国語の教育が導入された。その後いくつかの変遷を経て,現在は法学,医学,イスラーム科学の三つのユニット(大学教育研究単位)で構成されている。
著者: 高橋洋行

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報