アルケ=スナン

百科事典マイペディア 「アルケ=スナン」の意味・わかりやすい解説

アルケ=スナン

フランス中東部,フランシュ・コンテ地方のブザンソン近くの村で,18世紀に採掘の始まった岩塩鉱山と王立製塩所(サリーヌ・ロワイヤル)がある。ルイ16世治下の1775年−1778年,建築家クロード・ニコラ・ルドゥの設計で,監督官の家を中心に製塩作業場,労働者とその家族の住宅などを同心円状の道に沿って配置した円形の町づくりが進められた。町づくりは未完成に終わり,現在は監督官の家など中心部が残っている。18世紀の理想の産業都市の姿を示すものとして1982年,パイプラインで結ばれた鉱山サラン・レ・バンまでの施設が世界文化遺産に登録。

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