日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 アリスタルコス(文献学者)ありすたるこすAristarchos(前217ころ―前145) 古代ギリシアの文献学者。サモトラキに生まれる。アレクサンドリアの図書館長を務めたほか、プトレマイオス7世に教え、大ぜいの優れた弟子を養成した。文法、措辞(そじ)、正書法、語源学など多方面にわたる研究をし、厳密な原典批判の方法を確立させたことで知られる。多くのギリシア古典詩人について校訂本や注釈書を刊行し、とくにホメロスの詩の校訂注解は後代の文献学の発展に重要な役割を果たした。[岡 道男] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例