アドミラル・ウシャコフ級巡洋戦艦(読み)アドミラル・ウシャコフきゅうじゅんようせんかん(英語表記)Adomiral Ushakov class battle cruisers

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

アドミラル・ウシャコフ級巡洋戦艦
アドミラル・ウシャコフきゅうじゅんようせんかん
Adomiral Ushakov class battle cruisers

ソ連海軍が 1980年に配備を始めた旧キーロフ Kirov級原子力巡洋戦艦。航空母艦を除く水上艦艇では第2次世界大戦後最大。垂直発射式核ミサイルを多数装備し,水上打撃部隊の中心的役割を果す。対空,対艦,対潜,対電子戦とあらゆる装備を備えた万能艦だが,各艦ごとに装備が多少異なる。ソ連邦崩壊で 92年5月に艦名が変り,『キーロフ』は『アドミラル・ウシャコフ』,『フルンゼ』は『アドミラル・ラザレフ』,『カリーニン』は『アドミラル・ナヒモフ』,『ユーリ・アンドロポフ』は『ピョートル大帝』となった。主要目は,満載排水量2万 4300t,全長 252.2m,最大速力 30kn,SS-N-19対艦ミサイル発射機 20,SA-N-6対空ミサイル発射機 12,SA-N-4対空ミサイル連装発射機2,SA-N-9垂直式対空ミサイル発射機2,SS-N-14対潜ミサイル連装発射機1,100mm砲2,30mmガトリング機関砲8,533mm魚雷発射管 10,RBU-6000対潜ロケット 12連装発射機1,RBU-6000対潜ロケット6連装発射機2,ヘリコプタ3。

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