アドバンスト・コックピット(読み)アドバンストコックピット(英語表記)advanced cockpit

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

アドバンスト・コックピット
アドバンストコックピット
advanced cockpit

最新の操縦システムの導入に対応して設計された操縦室。最新の航空計器は,これまでの機械式の単一表示から,複数の情報をブラウン管上に集合表示させ,パイロットの必要に応じてセレクトできるようになったほか,飛行制御用コンピュータと連動して,統合飛行指示・表示や各システムのモニターが行えるようになった。また操縦装置も従来操縦桿による機械式のものから,サイド・ステックと呼ばれる小さな操縦桿によるフライ・バイ・ワイヤー方式に変ってきた。こうしたコックピット出現により,パイロットのワークロードが軽減され,これまで航空機関士が乗務していた大型旅客機も,法規上は正副操縦士の2人で十分とされるようになった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android