アカザトウムシ(読み)あかざとうむし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アカザトウムシ」の意味・わかりやすい解説

アカザトウムシ
あかざとうむし / 赤座頭虫

節足動物門クモ形綱ザトウムシ目アカザトウムシ科に属する小動物の総称。体は一般に朱黄色で、触肢はよく発達し、捕獲に適した長いとげをつけている。ニホンアカザトウムシPseudobiantes japonicusは体長5ミリメートル、日本にもっとも普通にみられるアカザトウムシで、山地の落葉下、朽ち木の下、まれに洞穴にすみ、琉球(りゅうきゅう)から関東付近まで分布する。近似種に、体長1.5ミリメートルで小形のコアカザトウムシProscotolemon sauteriがあり、日本各地の落葉中にすむ。愛媛県松山市湯山からは体長3ミリメートルのイヨアカザトウムシIyonus yuyamaが知られている。

[森川国康]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android