ぽうと

精選版 日本国語大辞典 「ぽうと」の意味・読み・例文・類語

ぽう‐と

〘副〙
才気活気がなく無考えにすごすさまを表わす語。
※彼岸過迄(1912)〈夏目漱石停留所「ぽうと育った若旦那
② =ぼうと
※日本脱出記(1923)〈大杉栄牢屋の歌「サイダアですらも、コップに二杯も飲むと、ちょっとポオとする」
③ =ぼうと
虞美人草(1907)〈夏目漱石〉一〇「耳朶共にぽうと赤く染めて」
異性に魅せられるさまを表わす語。
半七捕物帳(1923)〈岡本綺堂湯屋二階お吉なんぞは其の色の小白い方に少しぽうと来てゐるらしいんで」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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