デジタル大辞泉
「ほかと」の意味・読み・例文・類語
ほか‐と
[副]
1 大きく口をあけるさま。ぱくりと。
「人くらひ犬…―食ふたり」〈咄・醒睡笑・一〉
2 急にあることをするさま。また、突然ある状態になるさま。ぱっと。
「酒を―こぼしたれば」〈咄・醒睡笑・五〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ほか‐と
〘副〙
① 口などを大きくあけるさま、
大口に食いつくさまを表わす語。
※
咄本・醒睡笑(1628)一「人くらひ犬〈略〉
ほかと喰うたり」
② 激しく急に何かをするさま、力強く打ち倒したり蹴ったりするさまを表わす語。
※禅林類聚鈔(17C前)三「趙州を万仞崖よりほかとけて落す動きを成さば」
③ 急であるさま、突然ある状態が出現するさまを表わす語。
※寛永十年刊本無門関鈔(17C前)下「
雲門に急に『豈不
二是長拙秀才語
一』と、ほかとさきを切られて不
レ覚『是』と云たが」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報