ねんねこ(読み)ネンネコ

デジタル大辞泉 「ねんねこ」の意味・読み・例文・類語

ねん‐ねこ

眠ることをいう幼児語。「ねんねこ歌(=子守歌)」
ねんねこ半纏ばんてん」の略。 冬》「―に埋めたる頰に櫛落つる/虚子

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精選版 日本国語大辞典 「ねんねこ」の意味・読み・例文・類語

ねん‐ねこ

〘名〙
① 猫(ねこ)をいう幼児語。
※俳諧・毛吹草(1638)五「胡蝶もやねん猫(ネコ)ねふる花の陰〈弘永〉」
② 幼児語で、寝ること、眠ること。また、重ねて用いたりして、子どもをあやして眠らせるときにいう。
※狂言歌謡・兎角子共達(室町末‐近世初)「ねんねこねんねこねんねこや、目だに覚むれば、てうちてうちあわわ」
③ 「ねんねこばんてん(━半纏)」の略。《季・冬》
※雑俳・柳多留‐三(1768)「ねんねこの腰は左右へ少しふり」

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百科事典マイペディア 「ねんねこ」の意味・わかりやすい解説

ねんねこ

幼児をおぶったとき上からはおる袢纏(はんてん)。ねんねこ袢纏とも。防寒用で,綿入れ仕立が多いが,袷(あわせ)仕立や背中だけの亀の子形もある。

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