とろりとろり

精選版 日本国語大辞典 「とろりとろり」の意味・読み・例文・類語

とろり‐とろり

〘副〙 (「とろり」を重ねた語。多く「と」を伴って用いる)
① とろけてやわらかくなっているさまを表わす語。また、油のような濃い液体が断続的に揺れたり、垂れ落ちたりするさまなどを表わす語。
談義本・風流志道軒伝(1763)五「とろりとろりとねばりければ」
② ゆるやかなさま、落ち着いてゆったりしたさまなどを表わす語。
歌謡・松の葉(1703)一・早舟「とろりとろりと歌ふて名乗りて、漕ぐや船方えい
眠気を催したり、ちょっとの間まどろむさまを表わす語。
幸若鎌田(室町末‐近世初)「障子によりそひてとろりとろりと眠りけり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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