とちとち

精選版 日本国語大辞典 「とちとち」の意味・読み・例文・類語

とち‐とち

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① あわてふためくさまを表わす語。
※玉塵抄(1563)一二「眩と云わ楽の音をきいてききなれいでとちとちとはいまうしたことぞ」
滑稽本和合人(1823‐44)二「『何だかおれにも分らなくなった』と矢場七はひとりトチトチしてゐる所へ」
動作の鈍いさまを表わす語。もたもた。よちよち。
※玉塵抄(1563)五〇「兎がぐちでとちとちとしたなりぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android