つい指(読み)ついさす

精選版 日本国語大辞典 「つい指」の意味・読み・例文・類語

つい‐さ・す【つい指】

〘他サ四〙 (「つい」は接頭語)
① にわかに指名して任務にあてる。急に名指しで動員する。
梁塵秘抄(1179頃)二「彼処(あしこ)に立てるは何人ぞ〈略〉俄に暁の兵士についさされて、残りの衆生達を平安に護れとて」
② はっきりとさし示す。
※日蓮遺文‐開目抄(1272)「法華経涅槃経の中にも、爾前の経経に嫌し無性有情・決定性を正くついさして成仏すとはとかれず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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