たわい(読み)タワイ

デジタル大辞泉 「たわい」の意味・読み・例文・類語

たわい

(下に「ない」を伴って用いる)
言動がしっかりしていて、正気であること。「すっかり酔って、まるでたわいがない」
㋑しっかりした考え。また、思慮分別。「たわいのない話」「年がいもなくたわいのないことを言う」
㋒手ごたえ。張り合い。「たわいもなく負ける」
正体なく酒に酔うこと。酩酊
「御免候へ、―、―」〈浄・忠臣蔵

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「たわい」の意味・読み・例文・類語

たわい

〘名〙
① 確固とした態度や考え。はねかえってくるような手ごたえ。下に否定の語を伴って、それが無い意で用いる。たあい。→たわいがない
浮世草子・けいせい手管三味線(1726)五「釈迦在世はしらず、天竺も今はたはいあるまじ
② (形動) たわいないこと。また、そのさま。一説に「酒たわい」の略で、酒に酩酊する意とも。
浄瑠璃仮名手本忠臣蔵(1748)七「御免候へたわゐたわゐ」
咄本・軽口腹太鼓(1752)三「おれも大かたいきついたが、その女中はたわいになって、雪のやうな顔がさくら色になって」

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