しなめく

精選版 日本国語大辞典 「しなめく」の意味・読み・例文・類語

しなめく

(ク活用形容詞の連用形か) 品(しな)をつくって上品ぶるさま。一説に、たおやかにしなっているさま。
琴歌譜(9C前)高橋振「道の辺の 榛(はり)と櫟と 之奈女久(シナメク)も 言ふなるかもよ 榛と櫟と」
[補注]用例が少なく、語義は不明である。形容詞「しなめし」の連用形とも、動詞「しなめく」(次項)ともみられる。また、「しな」は「品」で、品よく振る舞うさま、「しな(匿)ぶ」「しなむ」(物事を隠す)と同源で、ひそひそ話すさま、「しな(撓)ふ」と同源で、しなやかなさま、などとする諸説がある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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