ざんなり

精選版 日本国語大辞典 「ざんなり」の意味・読み・例文・類語

ざん‐・なり

(打消の助動詞「ず」の補助活用連体形「ざる」(一説終止形「ざり」)の撥音便に、伝聞推定の助動詞「なり」の付いたもの) …ないようだ。…ないそうだ。…ないということだ。
※宇治拾遺(1221頃)二「不思議の事也。此の金とれば、神鳴地震雨降りなどして、すこしもえ取らざんなるに」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報