デジタル大辞泉
「さらり」の意味・読み・例文・類語
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さらり
〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① さらさらと軽く音のするさまを表わす語。
※宣賢自筆本長恨歌琵琶行抄(1540頃)「錚々然とは、軽い声の金音(かなをと)などのさらりとするやうに涼しき声を云」
② 物に湿りけや粘りけがなくて、手ざわりがさっぱりとしているさまを表わす語。
※宗達茶湯日記(他会記)‐天文一八年(1549)正月六日「壺 かたつき〈略〉土薄墨也。さらりと候」
③ 人の
態度・性格ややり方に気負いやくどさがなくてさっぱりしているさまを表わす語。
※
評判記・満散利久佐(1656)
小藤「気だて、しゃんしゃんと、さらりとして、よし」
④ 物事をとどこおりなく一気にするさま、特に、迷いやためらいのないさまを表わす語。すらすら。すらり。何気なく。
※三道(1423)「指事(さしごと)の序より歌こと、少な少なと、さらりと、謡うべし」
⑤ 残るところのないさまを表わす語。きれいさっぱり。残らず。
※虎寛本狂言・
入間川(室町末‐近世初)「其入間様を此川へさらりと流て、真実を
おしゃれと云に」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報