ごしのこもごもはじくはけんしゅのいっちつにしかず

精選版 日本国語大辞典 の解説

ごし【五指】 の=こもごも弾(はじ)くは捲手(けんしゅ)の一挃(いっちつ)に若(し)かず[=かわるがわる弾(はじ)かんより一拳(いっけん)に若(し)かず]

(「淮南子‐兵略訓」の「五指之更弾、不捲手之一挃、万人更進、不百人之倶至也」から) 一本一本の指ではじく力は、握りこぶしの一撃の力に及ばない。個々別々の力は、一致団結の力に及ばないということ。
読本椿説弓張月(1807‐11)前「なほ臥つつも打退(うちのけ)蹴返し給ひしかど、五指(ゴシ)のかはるかはる弾(ハヂカ)んより、一拳(イッケン)にしかず。小は大に敵しがたければ、終に生拘(いけど)られ給へるぞうたてしき」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android