こっとり

精選版 日本国語大辞典 「こっとり」の意味・読み・例文・類語

こっとり

[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 堅い物がぶつかってたてる小さな音を表わす語。
※俳諧・誹諧猿黐(1680)「汝等がさびくさりたる打物をこっとりと鞘に納て」
② 味や色などが濃厚なさまを表わす語。こってり。
滑稽本・大千世界楽屋探(1817)中「塩梅よくこっとりと煮てくれたがようござる」
③ ぐあいのよいさまを表わす語。
④ ひっそりしたさまを表わす語。
※俳諧・発句手爾葉草(1833)「こっとりと風のやむ夜は藪の梅〈其角〉」
[2] 〘名〙 (その音から) 戸の桟の落とし。

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