きなくさい

精選版 日本国語大辞典 「きなくさい」の意味・読み・例文・類語

きな‐くさ・い

〘形口〙 きなくさ・し 〘形ク〙 (「衣(きぬ)臭い」の意か)
① 布、紙、わたなど、植物性のものが焦げるようなにおいがするさま。こげくさい。かんこくさい。かなくさい。
※俳諧・享和句帖‐三年(1803)一〇月二〇日「北時雨火をたく㒵(かほ)のきなくさき」
② なんとなくあやしい。うさんくさい。
談義本当世下手談義(1752)三「おらは、傷寒太郎兵衛が子分、時疫源七といっては、ちときなくさい男だから」
③ 何か事が起こりそうな気配がするさま。
きなくさ‐さ
〘名〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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