かちんこ(読み)カチンコ

デジタル大辞泉 「かちんこ」の意味・読み・例文・類語

かちん‐こ

映画で、撮影の始まりを合図するのに用いる拍子木。下につけた黒板シーン・カット番号などを書いて撮影し、編集時の目印とする。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「かちんこ」の意味・読み・例文・類語

かちん‐こ

[1] 〘名〙 映画撮影の際に用いる道具。打ち合わすことができる二本の棒の下に小さな黒板がついており、シーンやカット番号を書く。撮影開始時にこれをカメラの前で叩き、画像と音を編集する際の目安とする。
※百万人の映画知識(1950)二・卵と労働者〈赤坂長義〉「例のカチンコと称するものを打つ人だけは何か仕事しているように見えるけれど」
[2] 〘形動〙 物が非常に堅いさま。俗な言い方。
※歪んだ自画像(1963)〈阿川弘之〉「かちんこになった飯粒のこびりついた飯茶碗が」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android