お節介(読み)おせっかい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「お節介」の意味・わかりやすい解説

お節介
おせっかい

いらぬことに口出ししたり、余計な世話をしたりすること、またその人をいう。「お」は接頭語。「ちょっかい」と同語源かとされる。ネコ前足で物をかき寄せるしぐさ「ちょっかい」が、杓子(しゃくし)でかき寄せる形に似ており、これが諺(ことわざ)「猫も杓子も」の語源と考えれば、飯(めし)杓子の頭を縦に半切りにした形状の切匙(せっかい)も杓子に見立てられ、切匙に節介の字をあてて「ちょっかい」と同義と考えられる。なお、お節介と同義の江戸語「おせせ」は女性用語。

[棚橋正博]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例